積極的な事業展開で集落に新たな活力を
北秋田市坊沢付近では伝統的に水稲栽培が営まれてきましたが、近年は高齢化が進む小規模経営兼業地帯となり、担い手の確保が喫緊の課題となっていました。
平成14年からの大区画圃場整備事業を契機に、「坊沢地区集落営農設立準備会」を設立、その後の話し合いを経て平成19年に農事組合法人坊沢営農組合が設立されました。
水稲、大豆、露地栽培、共同防除などによる多角的経営を目指すとともに、次世代への経営継承を念頭に、構成員の後継者にもオペレータ作業への積極的な参加をお願いしています。
土地・労働力・資源を活かした企業経営への挑戦
坊沢営農組合は役員(理事5名・監事2名)と5名の推進役員で役員会を構成し、総務・稲作・転作・機械の各部会に理事を責任者として配置しています。構成員への時期別管理作業のポイントや作業予定の周知については、坊沢営農組合情報を組合員へ随時発行(年3~4回)しています。
・管理作業
草刈 → 構成農家へ再委託
水管理 → 構成農家へ再委託
・主要作物・製品と規模(令和6年)
経営面積 → 97ha
あきたこまち → 16ha
しきゆたか → 17ha
飼料用米 → 41ha
大豆 → 18ha
エダマメ → 5ha
・地代・労賃
地代 → 玄米90㎏~120㎏相当(水利費等法人負担)
オペレータ賃金 → 1200円/h
その他作業賃金 → 900円/h
※一般管理委託費 → 8000~10000円/10a
※畔畦草刈り、水管理、除草剤散布
今後の展開
今後は地域農業を支えるため、個別経営を選択した担い手農家とも連携を密にし、まずは、100haを目標に経営の規模拡大を目指します。また、福利厚生の充実による就業条件の整備、周年就業・周年雇用の確立と後継者の確保育成を図ります。
受賞歴
平成22年10月 → 秋田県農林水産大賞 地域を拓く担い手部門大賞
平成23年11月 → 全国優良経営体表彰 農林水産省経営局長賞
平成26年06月 → 第42回全国豆類経営改善共励会 団体の部 農林水産大臣賞受賞
令和4年03月 → 飼料用米多収日本一協同組合日本飼料工業会会長賞受賞
その他
平成23年10月 →「六次産業化・地域地産地消に基づく事業計画」